珈琲情報

コーノ(KONO)式 名門フィルターについて

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

コーヒードリッパーを色々使われている方なら、コーノ(KONO)式を聞かれたことがあると思います。このコーノ式、3種類あるのはご存知ですか。自分も数年前まで種類分けが正確にわかっていませんでした。ちなみにコーノではいわゆるドリッパーのことを「名門フィルター」と呼びます。

この名門フィルター、「MD・MDN・MDK」と3種類の型番があります。一番の違いはお湯が抜けるリブ部分の高さで、これにより同じ速さでお湯を注いだときの抽出時間が変わってきます。
さらに型によって素材やサイズ展開が違うんです。2016年の10月になって型番の整理がされました。以下簡単なまとめの表です。

型番MD-21(1-2杯)
MD-41(2-4杯)
MDN-21(1-2杯)
*4杯用はなし
MDK-21(1-2杯)
MDK-41(2-4杯)
ロゴマークKONO CLASSICKONO MEIMONKONOS since1925
素材MD-21 アクリル
MD-41 PCT
アクリルPCT
発売年1973年2010年2015年
リブの長さ長い中間短い
抽出口の大きさ大きい中間小さい
抽出スピード早い中間遅い

コーノ式の販売元である珈琲サイフォン株式会社様のページを参考にしました。
完全版は こちらのPDFです。

この他に「ドリップ名人」というドリッパー・計量スプーン・ペーパーフィルターが10枚入ったセット品もあるのですが、それは素材がAS樹脂になり、名人シリーズと呼ばれています(※2020年9月にドリップ名人は販売終了したようです)。

材質がアクリルのものは、耐熱温度の関係で使い込むとクラック(ひび割れ)が入ります。結構個体差があるのか(?) 写真のMDN-21(2代目)はあまり使っていませんがすぐひびが入りました。1代目は色が変わるまで使い込んでもう捨ててしまったのですが、かなり長い間割れなかった記憶があります。

以下、私の手持ち(MD-21と名人シリーズは持っていません)

コーノ 名門フィルター (コーヒードリッパー)
左:MDK-21 右:MDN-21 MDNは少しクラックが入っています
コーノ 名門フィルター (コーヒードリッパー)
左:MDK-41 右:MD-41

MDKシリーズが初心者向けということになっているみたいですが、ドリップは人それぞれ癖があるので、自分の使いやすいもので良いと思います。
一般的なドリッパーの説明として、お湯の抜けが良いタイプ→自身のドリップ速度で味調整ができる→中級者以上・こだわり派。抜けが遅めのタイプ→多少ドリップ速度が変わっても味に変化が起きにくい→ドリップ初心者向け、のような考えがあるようです。
私はそれに関して多少その傾向はあるかなぁぐらいに思っていますが、あまり気にしないで下さい。自分の好みの味が作れるもので良いんです…

2020年5月追記:ここからは完全に私感ですのでコーノファンの皆様許してね。私は現在、三洋産業のフラワードリッパーがメインです。MDN-21は現在下のような感じになってしまいました。
MDKは全然割れず丈夫なんですが、リブが低すぎるので抜けの遅さがね…粒度である程度調整はききますが。やっぱり中間のMDNが好きだなあ。

検索から来られた方ありがとうございます。もしよかったら何かコーヒー器具以外でも買い物あれば下のリンクからしていただければ助かりまーす。アドブロ入れてると見えませんが。